グリーンランドではスケッグもずいぶん昔から使われてきたようです。
カヤックへの取付には1)フレームそのものに組み込む、2)キールに直接取り付ける、3)取り外し自由なものを付けるなどいくつか方法があります。1)の方法ではスケッグはしっかりしますが、作り直しが難しく、逆に3)の方法では作り直しはいくらでもできますが、ちょっとものにぶつかっただけでもスケッグがずれて片側を漕がされる羽目に陥りやすくなります。
以下、私が使用してきたスケッグについて少し解説をします。
スケッグ本体のサイズは、最大長26cm、最大高11cm、最大幅2.5cm
です。 本体の幅はキール部分の幅に対応しますが、同じ幅かほんの少し広いぐらいの方が密着します。 また、本体にひもを通した部分は固定した方がずれません。 押さえはスケッグを固定するデッキ部分の幅より少し長めに作り両側にひもの引っかかる溝を付けます。それなりに力の加わる部分なので、あまり細いと紐を引っかける溝の部分から折れます。 それと、取り付ける手順を考えればわかるのですが、どちらか片方の溝から先の部分の厚みを少なくしておかないと最後にひもを引っかけるときに苦労します。 |
取付は次の手順で行います。 1)適当なところにスケッグを当てながら、2)押さえの棒の片側の溝にひもをかけます。 3)もう一方の溝にもう一方のひもをかけ、4)押さえの棒とスケッグを交互に前方にずらしていきます。 最後は拳でたたくようにしてずらし、スケッグが真っ直ぐに付いているか確認しておしまいです。 ここで注意が必要なのは、カヤックは湿ると寸法が変わるということです。 ですからときどき点検をしないと意外にゆるんでいたりすることもあります。 |